(誰でも理解できる手順+コピペテンプレ)
目次(先に全体像)
- まず揃えるもの(ハード/ソフト)
- ファイル命名規則・フォルダ構成(必ず統一)
- Notion データベース(必須カラム) — コピーして使えるテンプレ
- IRIScan
→ いきなりPDF COMPLETE:スキャン&OCRの「やり方」超具体的
- PDFの「音声化単位」とAIVOICE 設定テンプレ(学習専用ナレーター)
- 音声ファイル命名ルール+保存場所
- 「問題→参考ページ」紐付けワークフロー(実例)
- 科目別:どの参考書をどのページで使うか(具体例&AIVOICEスクリプト)
- タブレット(iPad / Android)での最強運用(Split View等)
- 毎日の学習ルーチン(短期・中期テンプレ)+チェックリスト
- よくあるトラブルと対処法(OCR・音声・同期)
- コピペテンプレ集(Notion CSV、AIVOICE読み上げテンプレ、短縮ルーティンカード)
1) まず揃えるもの(必須 + 推奨)
必須ハード
- IRIScan
(PC接続)
- PC(Windows / macOS) — AIVOICE と いきなりPDF COMPLETE を操作するため
- タブレット(iPad推奨)+スマホ(iPhone/Android)
必須ソフト/アカウント
- いきなりPDF COMPLETE(PDF編集)
- AIVOICE(音声合成) — 「学習用ナレーター」を作れる版
- Notion(無料でOK) — 学習DB管理
- NottaまたはOtter.ai(音声メモ→文字起こし)
- Google Drive or Dropbox(ファイル同期)
推奨
- GoodNotes / PDF Expert(iPadで書き込み)
- Anki(単語反復)
- Bluetoothイヤホン、Apple Pencil
2) ファイル命名規則・フォルダ構成(絶対統一)
理由:一貫性が無いと自動検索・リンクが壊れます。必ずこの形式で。
PC/クラウド フォルダ構成(例)
Study/
Keio_Med/
past_questions/
2022_Keio_English_Q3.pdf
textbooks/
English_Yoshimi_構文_p76-77.pdf
Chemistry_LeadAlpha_p145.pdf
audio/
English_ch3_AIVOICE.mp3
Chem_p145_AIVOICE.mp3
notion_links/ (optional)
ファイル命名(ルール)
- 過去問: YYYY_Keio_<科目>_Q<問番号>[_sub].pdf
- 参考書PDF(章 or pages範囲): <科目>_<書名>_pNN[-MM].pdf
- 音声ファイル: <科目>_<書名>_pNN_AIVOICE_v1.mp3
- 録音メモ: YYYYMMDD_<科目>_<問題ID>_memo.mp3
3) Notion データベース(そのまま使えるカラム)
以下を Notion の Table で作ってください(コピペで列名を作れることを想定)。
必須カラム(タイプ)
- 問題ID(Text) — 例:Keio2022_E3
- 科目(Select) — 英語/数学/化学/生物
- 問題概要(Text) — 問題の短い要約 or キーワード
- 過去問ファイル(File/URL) — Driveの該当PDF
- 参考書リンク(URL) — Driveの該当参考書PDF(該当ページが直接開くURLが望ましい)
- 参考書ページ(Text) — 例:p76
- AIVOICE音声(File/URL) — mp3のリンク
- Nottaメモ(File/URL) — 自分の録音リンク
- ステータス(Select) — 未確認 / 理解済 / 要復習
- ミスタグ(Multi-select) — 計算ミス / 読み違い / 思考ミス
- 優先度(Select) — 高 / 中 / 低
- 作成日(Date)
- 復習日(Date/Reminder)
> 運用メモ:Notionの過去問ファイルはGoogle Driveのリンクを貼ると、スマホですぐ開けます。
ファイル内のページ番号をコメントで添えておくと便利。
A. IRIScan
設定(推奨)
- モード:Book(またはDocument)
- 解像度:300〜400 dpi(文字メインなら300で十分、図版は400)
- OCR言語:日本語+英語両方ON(混在している場合)
- 自動トリミング:ON
- 自動ページ区切り:ON
B. スキャンの実務
- 参考書を見開きで置く(中央が浮く場合はページを平らにする)
- 自動で連続スキャン → 終わったら「OCR実行」
- 保存形式:PDF(Text layer) を選択
- ファイル名は上の命名規則で保存(例:Chem_LeadAlpha_p145.pdf)
- PDFをいきなりPDF COMPLETEで開き、Ctrl+F でキーワード検索してOCR精度をチェック。誤認識が多ければそのページを再スキャン(影・曲がりを修正)。
C. いきなりPDF COMPLETEでの補正(必須)
- ページ単位でOCRテキストの誤字を直す(特に見出し・用語)
- 図のキャプションが抜けていたら短い説明を入れる(AIVOICEで読み上げるとき役立つ)
- 章ごと(5〜10ページ)でファイルを分割しておく(音声ファイルの長さ管理のため)
5) PDFの音声化単位と AIVOICE 設定テンプレ(学習専用ナレーター)
- 考え方:1音声ファイルは集中持続のため10〜20分。章やトピックで分ける。
- AIVOICE 推奨パラメータ(学習専用ナレーター)
- 声質:落ち着いた中音(男性 or 女性どちらでも聞き疲れしないもの)
- 速度(話速):1.2〜1.3×(初期) → 慣れたら1.4×まで可
- ピッチ:−1 〜 0(高くしすぎない)
- 抑揚:50%(やや抑えめ。重要箇所はマークで指示)
- ポーズ(章見出し前後):1.5秒
AIVOICE に渡す「テキスト編集のルール」
- 図表は 【図表:pX, 図名】 のように括弧で指示
- 公式は 式:E = mc^2 と半角で入力(読み上げ崩れ防止)
- 重要箇所には [要点] タグを付け、AIVOICEで少し強めに読むよう指示可能なら指定する
AIVOICE 読み上げテンプレ(コピペして使う)
【章タイトル】 化学 第3章:化学平衡
【節】 反応の進みやすさ
本文:
化学平衡は、ある化学反応が正方向と逆方向の反応速度が等しくなった状態を指します。
[要点] 平衡定数Kは生成物の濃度と反応物の濃度の比で表され、温度依存性があります。
【図表:p145 図1 平衡曲線】(図表は視覚で確認してください)
(AIVOICEの入力欄にそのまま貼って生成→MP3出力)
6) 音声ファイル命名規則+保存場所
- 命名: <科目>_<書名>_pNN[_NN]_[shorttag]_AIVOICE_v1.mp3
- 例: Chem_LeadAlpha_p145_AIVOICE_v1.mp3
- 保存:Study/Keio_Med/audio/ に置き、Google Driveで共有リンクを作成して Notion の AIVOICE音声 カラムに貼る。
7) 「問題→参考ページ」紐付けワークフロー(実践例)
1回の過去問演習でやること(所要時間:20〜40分)
- 過去問(問題PDF)を解く(通常通り)
- 解説を読んで「参照が必要」と思ったらNotionを開く → 新しい 問題ID レコードを作成
- 参考書ページ に該当ページ(PDF)を添付 or DriveのURLを貼る
- 参考書の該当ページをAIVOICEで音声化(もし未作成ならその場で短い解説音声を作る)
- AIVOICE音声 に音声リンクを貼り、ステータス=要復習 にする
実例(英語の長文)
- 問題ID:Keio2022_E3
- 問題概要:linguistic relativity に関する問
- 参考書リンク:English_StructuralGrammar_p76(Driveのページリンク)
- AIVOICE音声:English_p76_linguistic_relativity_AIVOICE.mp3
→ スマホでNotionを開き、そのレコードをタップ→すぐ該当ページと音声が開く
8) 科目別:おすすめ参考書+「どのページを音声化するか」具体例
(ここは慶應志望向けに、短期で効果が出やすい箇所をピンポイントで示します)
英語
(長文・構文)
- 参考書候補:ポレポレ英文読解プロセス50、英文解釈の技術100、速読英単語(上級)
- 音声化優先箇所:難構文解説の章、頻出語句解説ページ、過去問長文の本文
- AIVOICEスクリプト例(長文1段落につき):
【段落1】(要約50字)
英文:...(本文)
和訳:...
コメント:[要点] 筆者の主語は〜で、結論は〜です。構文上の注意点は...。
化学
(理論・計算)
- 参考書候補:リードα、化学重要問題集
- 音声化優先箇所:平衡、酸塩基、熱化学の公式・解法手順ページ(計算手順は短く音声化)
- AIVOICEスクリプト例:
【例】化学平衡 p145
定義:化学平衡とは...
手順:平衡定数を求めるには、反応式を正しく立て、濃度の比を計算する。計算手順は1〜3のステップ。
生物
(図表・経路)
- 参考書候補:生物基礎問題精講、標準問題集
- 音声化優先箇所:代謝経路(解糖系・TCA)、DNA複製、シグナル伝達のフロー図説明
- AIVOICEスクリプト例:
【図】DNA複製 図説明
図の左側:DNAヘリカーゼが二本鎖をほどきます。次にプライマーが...
[要点] ラギング鎖は断片的に合成される点を覚える。
数学
(解法の流れ)
- 参考書候補:1対1対応の演習、チャート、大学への数学
- 音声化優先箇所:解法ステップ(特に発想の説明)、見落としやすい公式の補足
- AIVOICEスクリプト例:
【問題】数列の漸化式 解法の流れ
手順1:仮定の代入...
手順2:特性方程式の解法...
注意点:初期条件の扱いを間違えない。
9) タブレット(iPad / Android)での最強運用(具体操作)
iPad(iPadOS) — 推奨セットアップ
- アプリ:GoodNotes / PDF Expert / Notion / AIVOICE音声はFilesに保存 or Driveアプリ
- Split View(スプリットビュー):画面左にPDF(GoodNotes)、右にNotion を配置 → 「問題を見ながら該当ページを表示」「すぐ音声を再生」
- Apple Pencil:図に直接書き込み→「該当箇所をNotionにスクリーンショットで貼る」
- ホーム画面に「Notionのショートカット」追加(Notionの該当DBビューを1タップで開く)
Android タブレット — 推奨セットアップ
- アプリ:PDF Viewer / Xodo / Notion / Drive
- 分割画面:PDFアプリとNotionを並べる(多くのAndroidで可能)
- スタイラス対応機種なら手書き→画像保存→Notion添付
タブレット運用のコツ(速習)
- Split View で「過去問PDF(左)/Notion(右)」
- 問題を解き終えたらNotionで該当レコードを作成(右側)→ 左側PDFの該当ページをスクショ→ Notionにドラッグ & ドロップ
- AIVOICE音声をFiles(iPad)で再生 → 同時にシャドーイング録音(Notta)→ Notionに保存
10) 毎日の学習ルーチン(例:平日+週末)
平日(例)
- 06:30 / 朝(15分):医療語彙AIVOICEリストを1.3×で聴く(シャドーイング 5分)
- 08:00 / 通学(30分):AIVOICEで長文1章を聞く(要旨をNottaで録音)
- 17:00 / 夕方(60分):過去問1問 → Notionで該当ページを紐づけ → AIVOICE音声作成(必要時)
- 21:00 / 夜(30分):タグ別ミスチェック(Notion)→Anki復習(単語)
週末(例)
- 週1回:過去問3年分を通しで解く(本番想定)→ Notionにまとめ
- 週1回:音声ファイル整理・クラウドバックアップ
11) よくあるトラブル&対処(早見表)
- OCRで単語が化ける:解像度を上げる/光の反射を減らす/文字フォントが特殊なら手修正
- AIVOICE読ませると句読点が飛ぶ:句点(.)や[pause 1.2s] などで明示的に区切る
- NotionでDriveの該当ページに飛べない:Driveの「ページ」リンクではなく、previewリンクを取得する
(ページ指定が必要ならPDFを分割してそのページを独立ファイル化)
- 同期が遅い:Wi-Fiを使い、ファイルは中サイズ(20MB以下)で分割保存
12) コピペテンプレ集(すぐ使える)
A. Notion CSVカラム(ヘッダ行:コピペしてCSV化可)
問題ID,科目,問題概要,過去問ファイル,参考書リンク,参考書ページ,AIVOICE音声,Nottaメモ,ステータス,ミスタグ,優先度,作成日,復習日
B. AIVOICE 読み上げテンプレ(段落ごとに)
【章タイトル】 {章名}
【節】 {節名}
本文:
{ここにOCRテキスト(問題の説明や教科書の解説)}
【要点】
1. {短く要点1}
2. {短く要点2}
【図表】 {図表説明(短)}
C. スマホ用「入室3分ルーティン」カード(A5一枚分)
試験入室3分ルーティン
1) 全体をざっと読む(配点・設問形式を確認) — 30s
2) 問題を◎/△/×に分類(◎=即解, △=要時間, ×=捨て問) — 30s
3) タイムプラン宣言(例:Q1 20分 / Q2 30分) — 10s
4) 深呼吸1回 → 着手
最後に:まず今日やるべき「超短期チェックリスト」(初日)
- IRIScan
で「参考書1章(5p)」をスキャン→OCR→PDF化(30分)
- いきなりPDF COMPLETEで誤字チェック(10分)
- AIVOICEでその章を1ファイル音声化(15分)
- Notionに 問題ID=demo レコードを作り、PDFと音声ファイルを貼る(5分)
→ これで「問題→参考書→音声→Notion」の最小ループが完成。
以降はこれを繰り返すだけです。